洋画・海外ドラマ・海外俳優・舞台・劇団四季・その他諸々 ネタバレ含む感想等々
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ストレートプレイ
12/08/08/wed
8月入って1週間ハイパーダメ人間モードで暮らしていたのでそろそろ課題に手をつけねばと図書館行ってきた。そしたら四季のハムレット(DVD)があって借りてしまった。歌って踊るハムレットかと思いきやストレートプレイでしたそりゃそうじゃ。四季創設当初はストレートプレイでやっていこうとしたんだっけ?(Wikipediaうろ覚え)今でもオンディーヌとかやってるよね確か。
まぁ置いといて、ハムレット簡単なあらすじしか知らなかったけど引き込まれた。
時々言い回しが難解やなーってところもあったけど森林太郎訳ファウストに比べたらわかりやすいわかりやすい。アレは格調高すぎてわしには早かった。
訳のリズムがよくってぼーっと聞いてるだけでも楽しめるね。いやちゃんと見てたけど。所々に挟まれる言葉遊びやらこね回しも面白い。
ハムレットはちゃんと復讐出来るんです?とか思ったけどちゃんと達成したね当たり前だ。けどこれって成功ではないよなぁ。宰相一家の死はハムレットの意図したところではないし、ガートルードの死に至ってはパパハムレットも望まないものだったし流石悲劇。
話は変わるけどオフィーリアが野村さんで驚いた!そういや浅利さんと結婚されてたし四季55周年記念だから当然っちゃー当然か。見たらますますこの人のバブちゃんとかベルとか見てみたかったなーて思った。可愛い人だなぁ。けど狂ったところはウヒィてなった。凄い人だなぁ。
13/04/04/thu
オフィーリアって絵画、ハムレット題材かーと今更。いかに自分が話や説明を聞き流してきたか気付いて反省。いやまぁそれにしても劇中の溺れたオフィーリアを表現する言葉がなんだか美しくって感動した。ガートルードがその様子を語るだけで、溺れるオフィーリアは出てこないんだけど、その光景が浮かんでくるような。歌を歌いながら美しい花輪と一緒に流れて、ドレスの裾は広がりまるで人魚のようだったみたいとかなんかそんな感じ。あまりにも綺麗だったからその後の、水に呑まれて川底の泥の中に……でぞっとした。「溺れて……」「溺れて……」
ストレートプレイはハムレットがはじめてだ。DVDが初見で、今回が2回目。本日千秋楽で本当にぎりぎり滑り込み。日下さんとか加藤さんとか先輩俳優さんが見に来てたらしいけど全然わからなかったよ!まじか!一目見たかった!
オフィーリアの野村さん、もう50になられたそうだけど全くそうは見えなかった。所作が若々しくて走り方も若い。JCSの時は喉の調子が悪そうだったけど今回は大丈夫そうで安心した。狂った時の迫力すげぇ。激しいわけじゃないのに圧倒されて身動きができなくなる。各々に花を差し出す時の台詞は各々の真実を言い当てているみたいだった。
そうそう今回ちょいちょいハプニングがあったみたい。ハムレット初心者の私でもあら?と気づいた点が。
●ハムレットが王殺しの芝居をクローディアスに見せようと画策する独白で噛んじゃった!最初は台詞が難解だから私の処理能力が追いつかなくなってガチで日本語わからなくなったんじゃないかと思って心臓止まりそうだった。誇張じゃなくて本当に驚きすぎて全身の血の気が引いたよ。言葉を扱ってるのに言葉が形を成さないってなんてことだろう。聞いちゃいけないものを聞いちゃった気がした。これがストレートプレイの怖さかと実感。ミュージカルだと歌詞を間違うことはあっても噛むことはないからなぁ。本当に珍しいことらしいんだけどね。
●レイアーティーズが率いた群衆にぶっ飛ばされた衛兵さんが長椅子を巻き込んでひっくり返しちゃった。場面がひとまず鎮静したあといそいそと元に戻しててちょっと可愛かった。
●オフィーリアが花束からなかなか目的の花を抜き出せなくてもたついちゃったぽい。
今までに見たハプニングはBBのシュガーポットちゃんのお砂糖一欠片が床に落ちちゃったのとCATSのギルのヌンチャク紐が切れちゃったってだけだったからちょっとハラハラした。とにかく最後までやり抜いたキャストさんたちお疲れ様でした!
13/07/27/fri
鹿鳴館見てきた。
三島由紀夫の作品読んだことないんよ、金閣寺とか読んでみたいんですけどね。あ、不道徳教育講座は読んだよ。堅苦しくない砕けた内容で目次見ただけで笑ってしまう。まさに不道徳なことばかり書いてるけど、その実道徳的な内容になっていて面白くておすすめ。
朝子様が最後には唯一すがるものすらなくなってしまって辛かった。2階席後ろから2列目のど真ん中に陣取って見てたんだけど、玲子さん目が大きいのかまばたきしてるのがよく見えた。所作が綺麗でまばたき一つも優雅で可愛らしかった。俳優の皆さんがよく言ってらっしゃるけど本当に清純さに溢れてらっしゃる。
平幹二朗はすごいよってオカンから聞いてたんだけど存在感半端なかった。声がよく通るし、いろんな声色を使い分けるし、四季メソッドやってるらしいけど違和感が全くなくて自然だった。影山の冷徹さと人間的ないやらしさがにじみ出ているけど所々で笑いを誘う絶妙さよ。
田邊さんは今回の久雄とハムレットの2役しか見たことがないから、ハッピーエンドを迎えた田辺さんを見たことがない。というか死んでる。ハムレットとはまた雰囲気が違ってたけどあの目つきと鼻筋で田邊さんだ!て気づいた。スラリとして素敵やな。狂気も真っ直ぐも演じられるんだなぁ。ストレートプレイしか見たことがないから、この人のミュージカルも見てみたい
10/01/31/fri
思い出を売る男
人の話は座ってきちんと聞くおじさんこと思い出を売る男。行きずりなのに相手に向き合ったやりとりが胸にすっと入ってきた。
それぞれが悲しみを抱えているけれど、その悲しみの扱い方がまたそれぞれ違っていた。幼くてまだよくわかっていない、才能はないがなんでもできると受け入れる、自分は惨めでみっともなくて醜いと嘆く、遠い地の想い人を想う、恥も引け目もなく思うように暮らす、記憶も思い出も一切無くしカタギから離れて生きる。
その悲しみも幸福な思い出があってこそであり、苦しみとともに楽しい記憶、美しい思い出も語りだし、そうしてまた現実に戻っていく。この生きるためのサイクルを一部切り取ったようなそういうお話か。
悲喜交々、不思議な後味。とてもよかった。
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